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消える村 生き残るムラ  市町村合併にゆれる山村
ISBN 978-4-939042-21-8 C0036
著者 藤井 満
発行 アットワークス/2006年11月発行
体裁 A5判・264ページ・ソフトカバー
定価 本体1,800円+税

   


「平成の大合併」で村が消え、故郷の暮らしはかえられた。

「平成の大合併」によって、3000を超した市町村は、2000足らずに激減した。
消えた村々には年老いた住民が取り残され、暮らしも大きくかえられた。
クニから自立し生き残るために、ムラは模索し奮闘しつづける。
飛び地・名称変更…さまざまな混乱をともない合併に駆りたてた理由とは…。
市町村合併にゆれた愛媛の山村から医療・福祉・公共サービスのありようを伝える。

 ●目 次●

・消える村
   消えた千人の村 ── 旧石鎚村
   分離独立の村 ── 旧河辺村
   遠のく役場 ── 旧惣川村
   伝説と銅山の村々 ── 吉野川上流
   住友の町 ── 別子山
   消える村とは
・山村の暮らしのささえ
  合併の陰で
   最奥の集落 ── 旧柳谷村・猪伏
   手づくりデイサービス ── 旧柳谷村
   高齢者の足 ── 旧面河村と旧広田村
  高齢社会の予感
   独居老人友の会 ── 旧広田村
   先進地 ── 旧中山町
・村おこし町おこし
  ムラおこし一〇年
   ワンマン村長の陳情政治 ── 広田村の一九九〇年代
   先進のムラおこし ── 久万町の一九九〇年代
   不況下のムラおこし ── 一〇年後の広田村
   公共事業の集落 ── 柳谷村・旭集落の盛衰
  新しいムラおこし 内子町
   大江健三郎が救世主 ── 旧大瀬村
   自治会制度
   農産物直販で女性の地位向上
・従属と自立と
   ミカン産地から── 旧三崎町と旧吉田町
   一〇年後の久万
・地区診断と地域福祉
   地区診断
   地域福祉への波及
   山村福祉の芽をはぐくむ
・平成の大合併
   平成の大騒動
   地方の自立
読者コメント

 平成の大合併による成果を検証し、これからの山村の生き方を考えるために大変参考になります。日本の将来を考える時、田舎(過疎地)をどうとらえるか重要な課題だと思います。(70歳代)

 「戦後の農地改革で自分の山を手に入れた…」と書かれていますが、「農地」が小作から自作へと変更になったと理解していましたが、山林も事例があったのですか?
 身近な題材で興味深く読ませていただきました。(60歳代)

  • ご指摘の件ですが、
    たしかに農地改革の対象は一部の例外をのぞいて「農地」だけであり、山林は対象ではありませんでした。取材ノートには「戦前は小作だったけど、農地改革で土地をもらった。……うちの山は○○ヘクタールで」とあり、山林は別に所有していて「農地」を手に入れたという意味だったのかもしれませんし、当時あの周辺は焼き畑ばかりだったので「山」のかなりの部分が農地認定されたのかもしれません。(著者より)

 私は四国は二回訪ねました。石鎚山の下の大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)を通り、高知へ参り土佐の刃物を求めてきました。約四拾年位前で、農業委員会で研修しまして、この本のように変わったかと感銘を深くしております。(男性)

 地域看護に携わっています。まちづくり、まちのことなどに興味をもっています。本を読んで、山村の住民のくらしにもっと目を向けて、住民と対話したくなりました。「島」編をぜひお願いします。(40歳代)

 過疎地域の村の現状を冷静に客観的に伝えており、勉強になりました。特に、小さな町村での補助金や公共事業に頼った政治のあり方の一端が垣間見え、住民意識の問題点について深く理解できたように思います。村に残った人々の話と並んで、村を離れた若い人々の事情について、知りたく思います。(20歳代・男性)

 今流行の平成の大合併は、本当に住民のためなのであろうか? どうも日本という国は、市町村の合併、道州制によってつぶれてしまうのでは……遂にはアメリカの一つの州になってしまいそうである。(70歳代・男性)

 本当に励まされる本です。私も全国や他の国のおじいちゃん・おばあちゃんをとりたいと思っています。(女性)

 長い歴史を刻んだ村、集落が消える。山里にしがみつくように生きる人々が、鋭く活写されている。深い山峡への農林道は舗装されて、その先には人の暮らしはない。平成大合併の落とし子のように、駆け込みで造った遊園地、集会所だけが建っていて、人影はない。山仕事も最早道路工事もない。日銭は入らない。今日も集落から一人二人と街に出て行く。残された年寄りと女子供は仕送りで細々と生きてゆくしかない。…今、この国は大きなものを捨て去り、やらねばならぬことを、見捨ててないだろうか。政治とその機構を基本から真剣に見直すべきではないかを、この本から派生して思った。
 国には課題は山積しているが、曾て一次産業で国を支えた中山間地を活性化させる方策はないかを、真剣に向き合う現地リポートが急ぎ待たれる。(70歳代・男性)

 著者のあとがきにあるように戦後の郷土愛に燃えて生き抜いた青春が懐かしく良い想い出です。(70歳代・男性)

 今更の如く感動いたしております。(90歳代・女性)

 村おこし、町おこしの貴重な記録で参考になります。(70歳代・男性)

図書紹介記事

 クロスロード(2007年10月)BOOK 国際ボランティアを考えるための本

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 宮崎日日新聞(2007年3月18日)読書 宮日ブックラック

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 愛媛新聞(2007年3月11日)読書 新刊

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 じちろう(自治労中央機関紙・2007年2月21日)
   紹介されている事例 全国各地の事象と重なる

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 ウイークリーえひめ リック(2007年2月15日)

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 ジャーナリスト(日本ジャーナリスト会議・2007年2月25日)

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 図書新聞(2007年2月10日)ノンフィクション
   愛媛の山村から照射する この国の現状とこれから
   市町村合併と公共性のあり方

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